健康コラム
Healthcare Column.

大人の「発達障がい」

「発達障がい」を子どものトラブルだと思っていませんか? 実は今、大人になって自らの発達障がいに気づき、その対処法がわからずに苦しむ人が急増しています。

日常と仕事の中で見つかる大人の「発達障がい」

日常生活や仕事で「なぜこんなに苦労するのだろう?」と思ったことはありませんか?
例えば、人と話すのが難しい、計画を立てるのが大変、重要な仕事の決断が苦手など、トラブルに直面したとき、これまでは自分の性格や頑張りが足りないせいだと思っていたかもしれません。
でも、実はそれらの様々な問題が「発達障がい」に起因している可能性があることがわかってきました。

発達障がいは、症状に応じてADHD、ASD、LDなどのカテゴリーに分けられ、そのあらわれ方は人それぞれです。もちろんそれらの発達障がいを持つ人でも、自身の特性を理解し、それを生かして社会で成功している例は数多くあります。

ただし、注意しなければならないのは、あらわれる症状が家庭や職場への適応を難しくし、思い悩んで深刻なうつ病など心の病を引き起こす場合です。
大人の発達障がいは精神医療の専門家が現在直面している、心の病ケアの大きな課題の一つとなっています。

笑顔で生活するために

発達障がいの診断は精神科や心療内科で行われますが、現在の医学では発達障がいを直接治す薬は存在しません。そのため、衝動を抑える薬や認知行動療法などを用いて、日常生活を楽にするサポートが一般的です。

一方、近年“a-GPC(アルファー グリセロホスホコリン)”という成分に新たな可能性が見つかりました。

期待の素材“a-GPC”

“a-GPC”という成分は、母乳や大豆にも含まれる、脳がよりよく働くためのとても大切な成分です。この成分は、考えたり動いたりするために必要な脳内物質を作るのを助けます。
現在は脳卒中やアルツハイマー型認知症における認知障害への効用が研究されているところで、脳機能改善への可能性が大いに期待されています。

ただ残念ながら、食品から“a-GPC”を摂るには含有量が少なく、効率的ではないのですが、大豆、肉や魚、アーモンド、バナナなどに、ごくわずかに含まれています。とはいえ、これらを日常的に摂ることで多少なりとも改善は見込めるかもしれません。
気になる方はサプリからの効率的な摂取を考えてみられてはいかがでしょうか。

※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。

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