発達障がいは、子どもの頃は「ちょっと個性的」と言われる程度で過ごし、大人になってから「なんか毎日うまくいかない……」と気がつく場合もあります。
例えば、職場で「仕事が続かない」「人間関係で気疲れする」と感じるなど、つまずきを繰り返すうちに、こうした悩みが診断につながるケースも増えています。自己評価が下がったり、ストレスでメンタルに不調をきたすこともあるため、適切な理解とサポートが重要です。
大人の発達障がいには、ADHD(注意陥多動性障害)とASD(自閉スペクトラム症)がよく見られます。
ADHDは不注意や多動・衝動が特徴で、仕事でのミスや対人トラブルが起きやすく、周囲との摩擦が生じることもあります。
ASDは対人関係が苦手で、強いこだわりやコミュニケーションの難しさを感じることが多く、周囲の理解が得られず孤独感を抱くこともあります。
どちらも自己評価の低下やストレスが重なり、心の健康に深刻な影響を与える可能性があると言われています。
・不注意が多く、仕事や家事でミスが増えがち
・ 集中力が続かず、タスクを完了できないことが多い
・ 忘れ物や物の紛失が頻繁
・スケジュール管理や時間の把握が苦手
・ 衝動的に発言・行動してしまいがち
・気が散りやすく、注意を持続できない
・人間関係の形成が苦手で、相手の気持ちや意図を読み取るのが難しい
・コミュニケーションに対するこだわりやルールに強い執着を持つ
・変化に対してストレスを感じやすい
・特定の分野や活動に強い関心を持つ
・ 感覚過敏があり、音や光、触感に敏感
・状況や場面に適した柔軟な対応が難しい
※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。
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