私たちの体内では、「消化酵素」と「代謝酵素」という二つの酵素がつくられます。この2つが連携しながら、生命活動に必要なエネルギーを生み出しています。
なかでも「代謝酵素」は、呼吸や免疫、細胞の修復といった、体を整える働きに欠かせない存在です。ただし、酵素の生産量は1日あたり限られています。
たとえば10つくれるとした場合、脂っこい食事や食べすぎが続くと、その7が消化に使われ、代謝に使えるのはわずか3に。
その結果、回復力や免疫力が落ち、疲れやすさや肌トラブル、代謝の低下など、さまざまな不調を引き起こしやすくなってしまうのです。
◎代謝酵素
呼吸をする、体温を保つ、心臓を動かす、傷を治す。体を回復させる力を担うのが代謝酵素。細胞の入れ替えや免疫の維持など、健康を土台から支えています。
◎消化酵素
食べ物を分解して、栄養として吸収しやすくする役割。毎日の食事のたびに大量に使われています。
◎食物酵素
野菜や果物、発酵食品などに含まれていて、消化酵素をサポートする働きがあります。
1.酵素は消化酵素と代謝酵素に大別される。体内で作られる酵素の総量は一生の間限られている。
2.例えば、加工食品ばかり食べると、食物酵素を補うことはできないので、消化酵素がどんどん使われてしまう。
3.消化酵素が多く使われると、さらに消化酵素を補わなければならず、代謝酵素を充分に作れなくなる。
4.代謝酵素が不足して、糖や脂肪の燃焼が悪くなり血液がドロドロになる。
健康や若さを保つには、体内で働く「代謝酵素」が欠かせません。
ところが現代人の食生活では、脂っこいものや加工食品が避けれずに酵素の多くが消化のためだけに使われてしまい、代謝に回す余裕がなくなっているのです。
代謝酵素を増やすには、生野菜や果物、発酵食品から「食物酵素」を補給し、体を温めて体内の酵素の働きを活発にし、体内酵素の消耗を抑えることが重要です
また少食を心がけること、睡眠をしっかり取ること、ストレスを減らすことも代謝酵素を増やす手助けをしてくれます。
また近年では麹(こうじ)の効果が注目されていますので、食品やサプリなどで補って見られてはいかがでしょうか。
麹は、お米や大豆、麦などの穀物に微生物を加え、発酵させることでできる発酵食品です。消化吸収を助けるだけでなく、免疫力を向上させることも知られています。 最近では、日本発の健康食品として世界でも注目されています。
麹がすごい! 5つのポイント
(1) 消化の力を助ける
麹が消化をサポートするのは、主に酵素や乳酸菌が含まれているためです。
麹にはアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼなど多くの消化酵素が含まれており、これらが食物を分解しやすくすることによって、消化を助けます。
(2) 腸内環境を整え、美肌に
腸には免疫細胞の約7割が集まっていると言われています。麹に含まれる乳酸菌などの善玉菌が腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。麹に含まれる多糖類や胞子が肌のターンオーパーを促進します。
(3) 代謝を整え、疲れにくい体に
麹が生み出す酵素は、体内の代謝酵素の働きをサポートし、エネルギー産生や老廃物の排出を助けます。代謝がスムーズになることで、体の回復力が高まり、疲れが残りにくい体づくりにつながります。
(4) 免疫力を向上させる
麹に含まれるビタミンB群や乳酸菌は、腸内環境の改善を通して免疫力を底上げしてくれます。特に季節の変わり目に体調を崩しやすい方には、日々の健康管理に役立ちます。
(5) 抗酸化作用によるエイジングケア
麹には、体内の酸化ストレスを抑える抗酸化成分も含まれています。これらが細胞の老化を防ぎ、肌や体のエイジングケアに働きかけます。
※当記事は弊社発行誌『イキイキ生活通信』に掲載された内容を改編・再載しております。
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